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第8課 おお、しやれ
作者: 发表时间:2013-05-18 浏览:4854

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チャレンジ2

おお、しやれ

阿刀田  高

「教養あるね。いつから?」「今日よ」

あるいは、また、

「奥さん、どこの生まれ?」「名古屋よ」「道理で、なごやか、だ」

などなどと、笑いが生ずる。おわかりだろうか。前者では、教養と今日よ、が呼応している。後者では、名古屋となごやか、が呼応している。意味のうえではまったくつながりのないことを、発音が似ているということで関連させ、それを楽しむわけである。こうした言葉の遊びを“しゃれ”と呼び、日本人の生活の中では、すこぶる日常的なものである。あまり上等なユーモアではない、という自覚もあって“駄じゃれ”とも言う。“駄"は、つまらないもの、駄目なもの、の意味である。

ほかの言語にも、たとえば英語にも、似たような言葉遊びがあるようだが、日本語ほど多くはあるまい。日本語は、音の数が少ない。アイウエオ表の51文字、それに濁点と半濁点の25文字を加えて合計76文字で、一応、日本語は表記できる子とになっている。実際に用いる音は、もっと多いけれど、英語や中国語などと比べて、ずっと少ない。少ないから同音異義語が生まれやすい。「貴社の記者、汽車で帰社した」なんて、日本人ほ耳で聞いて、ちゃんとわかるので楓同音異義語が多いので、すっかり憤れているのだ。

いま述べた“しゃれ”も、これと深く関係している。似た音が生まれやすく、それに慣れているからこそ“しゃれ”が楽しめるのだ。

職場を見わたせば、この“しゃれ”をよく言う人が、ひとりやふたり、きっといるだろうし、日本の文芸には、落語は言うに及ばず、和歌などにも、この手法はよく用いられている。“しゃれ"を理解することは、日本語の上級コースとして不可欠であろう。

さて、埼玉県に行田という市がある。昔は忍と言った。東京を江戸と言ったのと同じである。そこで「ぼつぼつ、行田の米だね」

忍で取れた米なら、忍米、つまり、おしまい、となる。現代では、日本人でも知る人の少ない、古い“しゃれ”である。

    (『日本語教育通信』29号 国際交流基金日本語国際センター)

 

 

 

注釈

1.すこぶる:非常に。たいへん。

2.落語(らくご):滑稽な話をし、終わりに「おち」というしゃれをつけて、聴衆の興を  誘う芸。

3.和歌(わか):日本固有の詩歌を指し、長歌、短歌、旋頭歌、片歌などが含まれてい

る。現代では、57577となる31文字の短歌を指すのが普通である。

  

 

練習問題

1.「しゃれ」は「だじゃれ」と同じか考えてください。

2.日本語の表記手段は何種類ありますか。

3.日本語の同音異義語の例を挙げなさい。、

4.なぜ日本語はしゃれが多いのですか。

5.中国語に「しゃれ」と同じような言棄遊びがありますか。例をあげなさい。

 

正解

1.しゃれは同音異義語などを利用しておもしろおかしく言い表す言い回し。だじゃ

はあまり上等でないしゃれ。

2.四つある。平仮名  片仮名  漢字  ローマ字

3.同姓・同性    観察・監察    良好・良港     九州・吸収     参加・酸化

4.同音異義語が多いから。

5.中国語に“双关语"があるが、日本語の掛詞に似ていて、中国人のしゃれと考えてもいい。例えば“年々有魚”。“魚”と“余”とは発音が同じだから、“毎年ゆとりがある”と取られます。

 

 

 

コラム

数学符号の言い方

 (プラス、足す)         > (よリ大、グレータ・ザン)

­  (マイナス、引く)         (よリ小、レス・ザン)

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÷ (わる)             ‰  (パーミル)   

 (イコール)